趙文富/池田大作『人間と文化の虹の架け橋――韓日の万代友好のために』徳間書店 2005年3月16日 \1,400+税
帯より(表)
【日韓友情年2005】アジアの輝ける未来は、日韓の友好から
他を知ることは自らを知ること――。多様な文化への深い理解を通じて
人間の本質を見つめ、「世界平和」を構想する叡智の対話。
同(裏)
今こそ、両国の人びとが、尊敬の念に根ざした相互の理解と信頼を育みながら、真のパートナーとして、
世界平和のため、未来へ向かって共に歩み始める最良(さいりょう)の時ではないだろうか。
その時代変革の先頭に立つのは、青年である。
若き世代の文化の交流にこそ、国家や民族の壁を超え、歴史の溝(みぞ)をも克服して、心と心を
結ぶ力が秘められている。
だからこそ、どこまでも「人間教育」の潮流を強めていかねばならないというのが、趙博士と私が、
この対談で導き出した一つの結論であった。
「はじめに」より抜粋
【目次】
はじめに―― 1
第一章 韓国から見た日本 日本から見た韓国―― 13
1 ハングルと韓国文学をめぐって―― 14
「社会のための教育」から「教育のための社会」へ/青い山のように私は変わらない/
合理的で論理的な文字「ハングル」/漢字・漢語はどう使われているか/
韓国の漢字に「訓読み」はない/日本語に残る韓国語の記憶/偏狭な国家主義を乗り越えて/
韓国の深き精神に学びたい/芸術に南北の違いはない
2 家族や社会のあり方をめぐって―― 41
済州道の「名誉道民」に/モンスーン的風土がもたらした共通点/結婚しても姓は変わらない/
血縁関係重視か、家業重視か/「家族のひずみ」が「社会のひずみ」に/
「タテ社会」と「甘えの構造」/人間主義で精神文化を守れ
3 食文化は社会を映す鏡―― 60
対談への反響の声に感謝/差別撤廃の闘士の言葉/板門店から北朝鮮を望んで/
韓日の共通点――ご飯と味噌汁/食事のマナーの違い/祖先の知恵の結晶――キムチと納豆/
客をもてなす真心/美しい「共生の文化」の花を
4 文化交流に「人間性」の輝きを―― 80
「教育の力」でアジアの平和を/日本で増える案内のハングル表記/
創立四十周年を迎えた民音/一一五万人の児童・生徒が鑑賞/日本文化が全面開放へ
第二章 人間教育と大学の使命―― 99
1 「学生第一」に教育の勝利が―― 100
発展の鍵は、教育への取り組みに/インターネットをめぐる問題/技術革新に人間が麻痺していないか/
学生が教員を評価することの是非/創価大学の挑戦に社会的評価/
高校生を哲学に触れさせる/「人間をつくる人間」をどう育むか/人生の恩人から学んだこと
2 教育交流は世界平和の基盤―― 123
学生を第一に考えた大学改革を/小学校の校長として学説を発表/厳しい受験戦争の背景は/
何のために大学はあるのか/「平和への共感」を呼び起こせ/世界に広がる創価大学のネットワーク/
人類の幸福と平和のために/明確な目的観をもって留学を/
済州島に「南北センター」を/中国を含む三カ国交流への展望
3 使命が育む「人生の喜び」―― 145
「真に偉大な人物」とは?/教養の高い人間とは使命を心得ている人/
都市部の受験戦争が過熱/人生観を育む親子のかかわり/子を思う親の願いを表す風習/
人と人の触れ合いが教育の基盤/学生との出会いは一瞬一瞬が勝負
4 「相互理解と信頼」を育む―― 167
花に包まれる半島/虎に愛着がある理由/韓半島には今も虎がいる?/
「桜梅桃李」が教える真理/勾玉と古墳に見る韓日交流/
愛国心をどのようにもつべきか/両国民が人類文化の先頭に
第三章 「平和の文化」を築く―― 185
1 国民性の違いを超えて―― 186
済州島は平和の発信地/文化と語学を学ぶ重要性/自己主張が強い韓国人気質の背景/
「心の交流」には「開かれた心」が必要/「真っ白な立場」に戻って道を開く/
恩師の姿を胸に韓日の友好を
2 心の距離≠近づける―― 204
バイカル湖は日本と韓国に共通の故郷/創価大学で法科大学院がスタート/
世宗大王に見る指導者の要件/教育の重点は「知識」以上に「知恵」/
韓国版新幹線≠ェ営業運転を開始/徒歩で印した中国への第一歩/
在日韓国・朝鮮人と日本社会/関東大震災と牧口会長の救援活動/
「SGl憲章」に記された理念
3 友好の「虹の橋」を万代に―― 224
高校での韓国語教育が二倍に増加/東西の創価学園の韓国語の取り組み/
伝統衣装の三色・五色の意味は?/韓国の伝統的な髪型は?/
「土葬」から「火葬」中心へ/日本の大相撲と韓国のテコンドー/
「女性の創造力」を生かす社会に/女子教育について/母は偉大、女性は賢明/
創価女子短期大学での語らい/世界のどこに生まれたいか/
「初めに心ありき」/韓日友好を青年に託して
あとがき―― 249
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